当サイトはS&P500、VIXのデータを主にボラティリティの視点から分析しています。

VIX売りはめったに起こらないS&P500の暴落でいずれ破綻する

VXXとはVIX短期先物指数に連動するETN

VXX(iPath S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN https://www.ipathetn.com/US/16/en/details.app?instrumentId=341408)はVIX短期先物指数に連動しています。
VIX短期先物指数はVIX先物を保有し続けることを想定した指数です。
VIX先物はVIX指数を対象とした先物です。VIX算出の概要→https://japanese.spindices.com/vix-intro/

VIX先物を買い続ける

VIXの先物は先物ですから期限があります。従ってVIX先物を保有し続ける事を想定するVXXにおいては期限ごとに先物を買い直す必要があることになります。そうすると期限を迎える度に価格が一気に変わるため金融商品として市場で売買する場合、CFDのような価格調整額の受け渡しが必要となり面倒です。
その為にVXXは価格を平準化するために残存期間を1か月となるように日々期限の短いものを売って期限の長いものを買い直すロールオーバーを繰り返しています(実際はVIX短期先物指数に連動するETNです。ETNとはhttps://www.daiwa.jp/products/equity/etn/

期限の長い先物のほうが価格が高いコンタンゴだと減価する

この事から一般的にはコストがかかるためVXXは下がり続けると言われています。
より具体的にみると買い保有していたVIX先物を売り決済し、次の期限のVIX先物を買い直すわけですが、このとき次の期限の先物価格が高い場合が多く、安く売って高く買うからコストがかかると説明されます。
この事をコンタンゴによる減価と言います。
通常VIX先物は期限の長い物のほうが高くなる(コンタンゴ=順ザヤ)構造的な傾向があるので下がり続けるというわけです。
実際は買い保有していたVIX先物を決済するときには下がっている事が多いためそこで損失が発生しています。
従って価格が1年も2年も長期的に上昇する事がある原油先物のような商品では例えコンタンゴであっても減価しない事があります。
しかしVIXはオプション価格から算出され、ボラティリティの性質上長期的に上がり続ける事はありません。

順ザヤの先物買うべからず

商品先物などでは順ザヤの先物買うべからずという格言もあることから分かるようにコンタンゴ=順ザヤの先物を長期間保有することは投資戦略上不利と言われています。
逆に言えば売り保有をしていれば利益となり、これはいわゆる鞘滑り取りと言われるもので商品先物ではメジャーな戦略の一つです。

VIXは売れば儲かるのか?

では売れば儲かるのかと言えばそう単純な話ではありません。

VIX先物では圧倒的にコンタンゴが多いわけですから売れば必然的に儲かることになりそうです。この事からコンタンゴによる減価を利用した、インバース系の商品が登場し人気を博しましたが一夜にして9割以上減価したのは記憶に新しいところです。

年によってはVXXが大きく上昇することもある

2018年はVXXが大きく上昇した年です。この年はバックワーデーション=逆ザヤが比較的多かったですが、それでも80日に過ぎません。

2016 2017 2018
vxx UVXY 1.5vx-uv vxx UVXY 1.5vx-uv vxx UVXY 1.5vx-uv
0.4172 0.8804 -0.2546 -0.1057 -0.2127 0.05415 -0.03489 -0.0761 0.023762
-0.0406 -0.114 0.0531 -0.2163 -0.3914 0.06695 0.779674 1.2651 -0.09559
-0.1997 -0.3813 0.08175 -0.058 -0.1135 0.0265 0.0007 -0.0381 0.03915
-0.202 -0.3869 0.0839 0.0436 0.0693 -0.0039 -0.036 -0.0692 0.0152
-0.0805 -0.0291 -0.09165 -0.2277 -0.4141 0.07255 -0.0841 -0.1329 0.00675
0.0438 0.0372 0.0285 -0.1981 -0.3684 0.07125 -0.0843 -0.13545 0.009
-0.2856 -0.5648 0.1364 -0.0977 -0.1923 0.04575 -0.0352 -0.06793 0.01513
-0.1574 -0.2944 0.0583 0.034 0.01068 0.04032 -0.0329 -0.0587 0.00935
0.0289 0.0137 0.02965 -0.1293 -0.2685 0.07455 -0.039 -0.0624 0.0039
-0.0334 -0.0793 0.0292 -0.1503 -0.2826 0.05715 0.1796 0.2721 -0.0027
-0.0844 -0.1939 0.0673 0.015 0.02115 0.00135 0.2115 0.31 0.00725
-0.1943 -0.3615 0.07005 -0.2363 -0.4235 0.06905 0.115 0.1662 0.0063
-0.788 -1.4739 0.2919 -1.3268 -2.56587 0.57567 0.940082 1.37262 0.037502

最後の行が月ごとの合計になります。
2018年はVXXが約90%も上昇した計算になります。もしVXXを売っていたら2月の時点で約77%損失が発生していますので、売りを追加しているかもしれません。
そうなると結果的にさらに損失が拡大して2018年は終わる事となってしまいます。
一口にVIXは上がったら下がるから上がった時が売り時などと言われますがそれほど単純ではありません。また、思ったよりS&P500の暴落の確率は高そうです→S&P500の暴落確率は正規分布より多くなる
とは言え、長い目でみるとやはり売りに優位性があることは確かです。

投稿日:2019年9月2日 更新日:

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11月第1日曜日~3月第2日曜日
11:30 p.m.~06:00 a.m.
3月第2日曜日~11月第1日曜日
10:30 p.m.~05:00 a.m.

1/1 火 元旦 休場
1/21 月 マーティン・ルーサー・キング牧師生誕祭 休場
2/18 月 ワシントン生誕祭 休場
4/19 金 グッドフライデー 休場
5/27 月 戦没将兵追悼記念日 休場
7/3 水 独立記念日 前日 半休場
7/4 木 独立記念日 休場
9/2 月 労働者の日 休場
11/28 木 感謝祭 休場
11/29 金 感謝祭 翌日 半休場
12/24 火 クリスマス イブ 半休場
12/25 水 クリスマス 休場

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